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社内稟議を通す金融プロモーション企画書のポイント

もし、いくら良いアイデアであったとしても、ビジネス化して成果をあげるためには上司や決済部の承認を得る必要があります。加えて、実行において他部署の協力が必要な場合には、企画のメリットを理解してもらう必要もあります。

しかし、いくら言葉を尽くして長文の企画書を作成しても理解を得ることができない。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。アイデアが相手に理解してもらえない原因のひとつに、「提案内容の前提や期待効果のイメージがズレている」ことが考えられます。

特に金融プロモーションは、企画/営業/役員など会社から求められている職責がそれぞれ異なることに加え、商品性や提案プロセスが複雑であることから、同じ言葉を聞いても別の解釈をしてしまうという現象が起こりやすい特性があります。

わたしたちi-Cue(アイキュー)は、金融機関さまのツール制作プロジェクトで、企画アイデアのイメージ共有を容易にする企画内容の図解を実施することにより、社内承認プロセスをサポートしております。以下より、わたしたちが実施する企画の通し方について解説いたします。

目次

「通る企画」の共通点

世の中には多くの「通る企画」に関する指南書があふれていますが、その多くに共通するポイントは以下の3点です。

  • ストーリーが伝わる
  • シンプルでわかりやすい
  • 数字的根拠がある

私たちi-Cueでは上記の3点を満たすことができる「カスタマージャーニーマップ」を作成することで、社内承認や合意形成に利用していただいております。

カスタマージャーニーマップとは

カスタマージャーニーマップ(イメージ)

カスタマージャーニーマップとは、お客さまの自社商品を認知してから購買までの行動プロセスを可視化したものです。お客さまが購買に至るまでに、「貴社とどのような接点を持ち」、「どのような心理状態になり」、「どんな課題を感じるか」を一覧することができます。

また、Webサイトや顧客管理システムのデータと突き合わせを行なうことで、「どのプロセスでどれくらいの離脱があるのか」までを一目で確認することができます。

カスタマージャーニーマップの作り方

カスタマージャーニーマップには様々な種類が存在し、それぞれ作り方も異なります。本記事では、以下の2種類の作成方法についてご紹介します。

  1. 現状のお客様の行動プロセス(現状)
  2. 企画を通じて期待するお客様の行動プロセス(理想)

1.現状のお客様の行動プロセス(現状)

貴社が想定する『現状のお客さまの行動プロセス』を基に作成します。また、それぞれのプロセスで想定顧客が「どのような感情を抱くのか」、「なにに課題を感じるのか」を整理します。

カスタマージャーニーマップ(現状)例

最初は仮説を基に、お客さまの感情や感じる課題を埋めていくことになりますが、商品提案の経験がある営業現場にヒアリングを行なうことで、より精度の高いマップを作ることが可能です。

2.企画を通じて期待するお客様の行動プロセス(理想)

<現状>と比較ができるように、<理想>のカスタマージャーニーも作成します。「お客さまがどのタイミングで、どのような体験をすることになるのか」がわかる形で表現することがポイントです。

カスタマージャーニーマップ(To-Be)例

To-Beカスタマージャーニーマップによって、説明を受ける側は「なぜお客さまにとってこの企画が有効なのか、なぜ自社にとってこの企画が有効なのか」を長文で説明することなく一目で理解することができます。

また、該当プロセスごとのお客さまの離脱率も把握できるので、「どれくらいの改善期待値があるのか」を関係者がイメージしやすくなります。

カスタマージャーニーマップの使い方

As-Is(現状)、To-Be(将来)の2つのカスタマージャーニーマップは、営業部と「前提の共有」が主な目的になる場合には<現状>を、役員に対して「期待効果」を中心に説明したい場合には、<理想>を中心に使う、といった具合に目的に応じて使い分けることが有効です。

また、カスタマージャーニーマップを用いて議論を行なうことにより、図から着想を得た人から新しいアイデアを拾い上げることができたり、気づいていなかった論点を発見することにも繋がります。作成してみれば、文章のみの説明と比較して生産性の高い会議になることを実感していただけるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。よいアイデアであればあるほど前例がないため、関係者内で同じイメージを共有することが難しくなり、結果として企画が通りにくいものです。

そんな際には、カスタマージャーニーマップを作成することで同じイメージを共有し、「通る企画」に仕立ててみてはいかがでしょうか。

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i-Cue(アイキュー)は、企画の立ち上げ、制作、ローンチ後の効果検証まで一気通貫して担当者さまのプロジェクトに伴走する、コンサルティング型の制作会社です。

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