資産運用において、楽天証券やSBI証券などネット専業証券の台頭が聞かれますが、本当にネット専業証券一択の状況なのでしょうか。4年以内にネットでの資産運用を始めた個人投資家に対する市場調査で、必ずしもそうではない状況が見えてきました（調査は22年6月に実施）。

　ネット専業銀行での資産運用も見逃せない

今回調査対象としたのは、「ネットでの資産運用を始めた」という定義で抽出した個人投資家。そのため、ネット専業の証券会社以外を活用する個人投資家の動向も見ることができました。

利用する販売会社のカテゴリを聞くと、やはり断トツに多いのはネット専業証券で44%。次いでネットと窓口両方を持つ証券会社、ネット専業銀行でいずれも3割以上が口座を持っています。同調査で、ネット専業銀行に口座を持つ人は47%であることから、そのうちの約6割の人が資産運用としても口座を活用していると考えられます。運用会社の立場からは、今後注力する営業先としてネット専業銀行は外せなくなるかもしれません。また、最近成長が聞かれるスマホ専用証券は、8%の人が保有していることが分かりました。

資産運用として最も活用している口座は、ネット専業証券（35%）、証券会社（24%）、ネット専業銀行（15%）と3つで約7割を占めています。

　半数以上は2つ以上の販売会社を利用

複数の販売会社で資産運用をしている人は、どのように使い分けているのでしょうか。今回は、具体的な利用方法までは深掘りできていませんが、回答の重複状況から半数以上の人が2種類以上の販売会社を併用していることが分かりました。

内訳を見ると、ネット専業証券と、ネット専業銀行の両方で資産運用をする人が、19%存在しています。販売会社としては、口座数だけに着目せず、いかにメイン口座として活用いただくかが焦点になるでしょう。

　ネット専業証券以外も活用する若年層

ネット専業の証券会社以外を活用しているのは、年配の投資家だけではありません。現役ファミリーの20~30代を見ても、22%がネット専業銀行を中心に資産運用をしています。つみたてNISAやiDeCoという入口を、既に口座を持つ銀行で始められるという点では、ハードルが低いことも想定されます。

　ネットで資産運用をする個人投資家像を更に知りたい方は

下記のリンクから、それぞれの興味関心領域をご覧いただけます。

　調査結果の全てを見るには？

今回ご紹介した個人投資家のネットを介した資産運用に関する市場調査は、より詳しいレポートとしてご提供をしております。お手元でご覧になりたい方は、「ネット運用調査レポート希望」と記載し、i-Cue（アイキュー）金融事業部までお問合せください。

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