コストをかけず、金融商品のプロモーションツールで狙い通りの成果を得る方法
金融商品の企画推進を担当する皆さまは、これらのような経験はありませんか?
- “ある目的があって金融商品のプロモーションとしてウェブサイトを作ったが、完成したサイトでは目的が達成できなかった”
- “営業部門に導入したパンフレットが、現場ではほとんど使われない”
プロモーションツールがせっかく完成したのに、活用機会が少ない。活用されても、想定していた成果が得られなかった。こうになる前に、少しでも早い段階で「ツール企画の方向性が正しいのか」を確認したいと思いませんか。
本記事では、過去に弊社が数々の案件で実践した「コストをかけず、金融商品のプロモーションツールで狙い通りの成果を得る方法」を少しだけご紹介いたします。
様々な課題を発見できるユーザーテスト
金融商品のプロモーションツールで狙い通りの成果を達成するために、効果的な方法は何だと思いますか? それは「ユーザーテストを実施する」方法です。ツールを制作するプロセスの中にユーザーテストを組み込むことで、貴社が気付いていなかったお客様の視点を早期に発見できます。
また、お客様の視点から見えてきた課題は、ツール作成の方向性を修正したり、撤退の判断したりするエビデンスになります。
でもユーザーテストはコストがかかりそうなイメージがありますよね。実は、営業担当者にユーザーテストへの協力をしてもらうことで、コストをかけずに実施することが可能なんです。
協力してもらうのに適任なのは「過去に該当の金融商品をお客さまに案内したことがある営業担当者」。なぜなら、現状の提案ツールに対しての課題に気付いている可能性が高いからです。
プロジェクトのプロセス
ユーザーテストをプロモーションツールのローンチまでのプロセスに組み込むと、以下のようなプロジェクトのステップになります。

私たちはユーザーテストをより効果的にするために、「本番の制作を始める前」と「リリース直前」の二回行なうことが望ましいと考えています。
1回目のテストの目的は、お客さまが利用する時の課題を発見すること。2回目の目的は、営業現場に浸透させるには、どのような方法やメッセージが効果的であるかを確認すること、が主になります。
ユーザーテストの実施に必要なもの
ユーザーテストをするのに必要な物は2つです。
①プロトタイプ(試作品)
ひとつめはプロトタイプです。どんなツールであるかという想像ができれば、プロトタイプは最低限の機能がついたもので大丈夫です。
たとえば、最終的に動画を作りたい場合は「音声+静止画」、パンフレットを作りたい場合は「表紙+中面数ページ」などで構成した簡易的なもので構いません。これなら追加コストはほとんど発生しません。
②アンケート用紙
ふたつめはアンケートです。用紙は「事前アンケート」と「事後アンケート」の2つを用意することで、テスト前後のアンケートを比較することで、ツールの有無で『どれだけ現場課題が解決できそうであるか』を可視化することができます。

一度目のユーザーテストでは、特に次の2つの課題を解決することを目標にアンケートやヒアリングをすることが望ましいでしょう。
- 現状と比べて、ツールを使うことで想定していた課題が改善されるのか
- 他に課題に感じている点はあるか、それはツールでは改善できなそうか
ユーザーテスト実施における注意点
ユーザーテストを実施する際は、以下2つの注意点に気を付けたいものです。
①発見した課題に優先順位を付ける
弊社は年間100件以上の金融プロモーションツール作成に携わっていますが、ユーザーテストを実施すると、ほぼ必ず課題を発見することができます。
しかし、発見できる課題は多岐に渡ります。そのため「該当プロジェクトで解決すべきか」「別のプロジェクトとして取り扱うべきか」を正しく判断しなければ、ツールの方向転換に大きな追加コストを要する可能性があります。
②スケジュールに余裕をもたせる
発見した課題を基にツールの改修を行なうと、大幅に開発期間が伸びる可能性が出てきます。あらかじめ発見できる課題を想定しておくことに加えて、余裕をもったスケジュールを組んでユーザーテストを行ないましょう。
まとめ
プロジェクトのステップに「ユーザーテスト」を組み込むことで、早い段階で企画を正しい方向に修正することができるようになります。加えて、次に取り組むべき別の課題を発見できます。
これらの利点を活かせば、御社にとってユーザーテストはきっと効果的なアプローチとなるはずです。ユーザーテストをうまく活用しながら、プロモーションツールで狙い通りの成果を達成していきましょう。
金融商品プロモーションでお困りではありませんか?
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TEL:03-5579-8490 (担当 / 杉崎)
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