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購入経験者には評価が高いESGファンドだが…

「ESGファンドの購入者はどのような投資家か?」にて、具体的な投資家像を紹介しました。では、実際にESGファンドを購入した満足度はどうなのでしょうか。21年6月に実施した市場調査から探ります。

 購入に至った理由はやはり実績

ESGファンドの関心から購入に至るまでは32%の壁を超える必要があると「ESG投資の認知度には課題が多い」で紹介しました。この壁を越える、購入の決め手となった要因を購入者に質問すると、最も多かった答えが「運用益期待・過去実績」です。これはどのファンドにも共通して言えることですが、2番目はESG企業の長期成長、3番目にはESG企業の安定性、とESGファンド独自の要因が挙げられました。

 ESGファンドの購入満足度が高い背景は?

ESGファンド購入後の売却率の高さは課題になる反面、購入者の満足度は、とても満足29%、やや満足46%の合計74.6%と高い水準となりました。不満と答えた方は1.8%に留まります。

高い満足度に至った背景としては、「ESGに興味が持てる」ことや「今後伸びる市場」「対話で変わる姿を応援したい」「企業のESGの取り組み共感」があります。一方で、不満の理由には「運用報告書を理解できない」「ESG投資がブームになった」ことが挙げられました。これらの点を考慮し、金融機関が発信するメッセージや情報提供に一工夫が求められるでしょう。

 運用会社や商品特性は認知されていない

満足度が高い一方で、ESGファンドを購入したこと自体の満足に留まっていることも垣間見れます。それは、購入したESGファンドの運用する会社や商品名を確かに認識している人が、半数に留まっている点にあります。

つみたてNISAで採用されているESGファンドはないことから、より継続的な保有にも課題が残ります。ロイヤリティを高めるためには、他社との取り組みの違いや他のESGファンドとは異なる特長を明確に打ち出さないといけないと言えるでしょう。

 ESGの投資家像についてより知りたい方は

下記のリンクから、それぞれの興味関心領域をご覧いただけます。

 調査結果の全てを見るには?

今回ご紹介したESG投資の市場調査は、レポートとしてご提供をしております。お手元でご覧になりたい方は、「ESG調査レポート希望」と記載し、i-Cue(アイキュー)金融事業部までお問合せください。

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